【Netflix】「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」今見返す人が増えている理由

ラブ・イズ・ブラインド JAPAN

Netflixの人気リアリティショー『ラブ・イズ・ブラインド』シリーズでは、本家アメリカ版やブラジル版が過激なドラマで話題を集める中、2022年に配信された日本版(JAPAN)が、今改めて世界中の視聴者から「最高傑作」「心が洗われる」と再評価されています。

配信から時間が経った今、なぜ多くの人が日本版を見返すのか、あるいは新規で視聴し始めているのか——その理由を深掘りします。

「退屈」なのではなく「誠実」だった

配信当初、海外の視聴者や一部の批評家からは、日本版は「ドラマ(修羅場)がなくて退屈だ」という声もありました。アメリカ版やブラジル版のような怒鳴り合いや、出会ってすぐの激しいスキンシップがないからです。

しかし、過激化する海外リアリティショーに疲れた視聴者が日本版に戻ってきたとき、評価は一変しました。

「退屈(Boring)」ではなく「品位(Dignified)」がある。参加者が売名目的ではなく、本気で「結婚」を考えている誠実さ(Makoto)がある。

ポッドの中で、多くの参加者がペンとノートを取り、相手の話を熱心にメモする姿は日本版ならではの光景でした。これは彼らが番組をショーとしてではなく、人生のパートナーを見つける場として真剣に捉えていた証拠として、今では高く評価されています。

「愛は本当に盲目」を証明した奇跡のカップルたち

『ラブ・イズ・ブラインド』の実験テーマである「外見を見ずに愛は育めるか」。これを真の意味で体現したカップルの存在が、本作を伝説にしています。

ミドリ&ワタル:壁を乗り越えた「夫婦の絆」

対面後、ワタルのルックスに悩み、「身体的な魅力」を感じられずにいたミドリ。しかし、ワタルの包容力と対話を重ねることで、彼女は心の繋がりを選びました。

現在、二人の間にはお子さんも誕生し、幸せな家庭を築いています。この結末を知った上で見返すと、ミドリの葛藤とワタルの忍耐強さが、より感動的なドラマとして映ります。

リョウタロウ&モトミ:見た目を超えた「ソウルメイト」

金髪のリョウタロウと、厳格な家庭のモトミ。一見不釣り合いに見えた二人ですが、手書きの手紙を交換し合うなど、最も情緒的な繋がりを見せました。リョウタロウがモトミの両親へ挨拶に行くために黒髪に染めたシーンは、シリーズ屈指の名場面です。

また、二人の会話でリョウタロウが言った「(特別なことではなく)モトミがご飯を作るのと同じような感覚で、髪が伸びたら俺が切る。それくらいはします」という言葉は、支え合う夫婦の形を体現していました。彼らも結婚し、お子さんが誕生しています。

「ドロドロ」の代わりにあった「文化的な深み」

  • 「橋」での初対面: 海外版のようにすぐキスをするのではなく、お辞儀をしたり、恥ずかしがって距離を取ったりする姿は、日本人の慎み深さを象徴していました。
  • 現実的な議論: 「バスタオルの頻度」や「家事分担」で揉めるモリとミナミの姿は、地味に見えて、実は現代日本のジェンダー観結婚観を浮き彫りにする重要な議論でした。
  • 視聴の“クレンズ”: 海外の視聴者からは、日本版を「アメリカ版の毒気を抜くためのクレンズ(浄化)」として見るべきという声さえ上がっています。

もう二度と作られない「幻のシーズン」

残念ながら、『ラブ・イズ・ブラインド JAPAN』のシーズン2は制作中止が発表されました。これは『テラスハウス』の悲劇以降、日本の制作現場がリアリティショーにおける出演者の精神的ケアや誹謗中傷のリスクに対して非常に慎重になっている背景があるとも推測されています。

だからこそ、シーズン1のあの24人の物語は、二度と再現できない奇跡的な記録となりました。さらに、番組内では結ばれなかったアヤノとモリが、番組終了後に再会し結婚するという、ドラマのような後日談まで生まれています。

結論:今こそ見返すべき「大人のドキュメンタリー」

『ラブ・イズ・ブラインド JAPAN』は、派手なエンタメを求める人には向かないかもしれません。しかし、「人と人がわかり合う過程」や「結婚の真実」を見たい人にとっては、世界中のシリーズの中で最も完成度が高い作品と言えるでしょう。

まだ見ていない方も、一度見た方も。リョウタロウとモトミの温かい手紙のやりとりや、ワタルとミドリの成長の物語を、今こそ見返してみてはいかがでしょうか。そこには、台本には書けない本物のが記録されています。

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